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プロジェクションマッピングのつくりかた(2)

私はもともとプロジェクションマッピングを専門にしていたのではありませんし、現場に出て何かするということが多かったわけではありません。たまたま最近インタラクティブシステムを映像作家やアーティストと共同で作るプロジェクトに関わっていくうちに、いわば「季節商売」とでもいうような感じでお手伝いをさせてもらっています。

そんな立場からいろいろとプロジェクションマッピングの運営について気づいたことなどを書いておきます。

プロジェクションマッピング会場は屋外であることが多いです。

それはつまり、運営のための機材や配線を置くブースが野外に設置されるということになるため、イベントの時期によっては気候に大きく左右されます。とても暑い時期もあれば寒い時もあります。

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もちろん見に来てもらうお客さんも寒いわけですから、お仕事でやっている以上寒い寒いと泣き言ばかりをいっているわけにはいかないのですが、プロジェクションマッピングを実施するためには機器の操作をするオペレーションが必要なので、身体がこわばりついてしまってミスをしないように気をつけないといけません。

プロジェクションマッピングのオペレーションをする場合は、是非とも使い捨てカイロなどを持っていくとよいです。また足元が冷えますので防寒対策をしておくことは重要です。指切りグローブなどがあると細かい手先の作業もできるので便利です。

プログラマーがプロジェクションマッピングのインタラクティブコンテンツにかかわるというケースがどれぐらいあるのかわかりませんが、普段の作業環境とはかなり異なります。普段はモニターやスマホなどの画面を相手にしてデスクでPC作業をしているわけですが、プロジェクションマッピングブースにおいて、ノートパソコンはすでに異質な存在です。

プロジェクターはPCにつなげる映像出力装置だという考えはいったん捨てておいたほうがいいでしょう。
映像出力システムにつなぎ割り込む存在なのだという心持ちで望んだほうが、さまざまな出来事に対処しやすくなります。

これは、映像機器が専門的な機械であることに比べて、PCは汎用的な機器であるため、他の機器とつないだ時に免疫が弱いのはPCのほうだったりすことが多いからです。思ったサイズの画面が出なくて、うまく合わせられないというような事が起こりますし、普段みたいに「あー、あのスマホ端末はダメだねー、バージョン古いしー」とかいう切り捨ても通用しないのです、あるものでなんとかするしかありません。

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とても寒い中、なんとかかんとか修正したりしてとにかく幕をあける、そういった現場的感覚が身につきます。ライブ感覚とでもいうでしょうか。このライブ感覚というのは、今後のデジタルコンテンツのキーワードになってくると思っています。

スマホはもちろん、インターネットによって情報は共有しやすくなりました。そうなってくると余計に「その場で同時にみる」ということの面白さは相対的に上がってくるのではないでしょうか。

ウェブサイトやアプリというのは、可能な限り多くの端末で動作したり閲覧できたりすることが第一に考えられます。民主的といいますか、いちばんの落とし所をさぐりながらいろいろと工夫するわけです。

一方でイベント会場というのは公演が何度あるかにもよりますが、基本的にその場の一発勝負です。技術的にキワドイことは怖くてできないことも多いですが、とにかくその演出が成功すればいい、という点でわりと尖ったことが出来る環境でもあります。こういったことが新しい発見にもつながっていくことがあります。

「その技術に、そんな使い方があるのかー」と他の人に言わせれば、してやったりというところではないでしょうか。

ライブイベントにもコンピュータが割り込んでさまざまな演出を助けるシーンは増えてきています。開発者を含めてデジタルコンテンツ制作に携わる人は、このようなライブ感覚をどう創りだしていくのかをもっともっと活用していくとよいと思います。そのためののいろいろなノウハウは現場に転がっているものから拾い集めていくことで、他のものづくりにも活かしていけるものだと感じています。

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